相談
あまりの言い草に私が言い返そうとすると、それを遮った夫が代わりにこう言ってくれました。
「わかった。もう母さんとは縁を切る。俺は相続放棄するし、今後一切この家とは関わらない!」
幸いだったのは、この経緯を息子のRは知らないこと。
祖母から可愛がってもらえないという事実はRも気付いていましたが、ここまで言われていることは知りません。
私は思い切って「離婚した方が良いんじゃない?」と夫に相談しました。
決断
夫は「お前たちの方が俺には大切だから。あんなこと言うなんて、人としてどうかと思うよ。ごめんな。」と言ってくれました。
その後、私たちは義母とは一切関係を断ち、義父の相続も放棄。
義母からは何度か夫に連絡が来ているそうですが、夫は取り合うことはありません。
結婚する時点であれだけ反対されたのだから、起こり得るトラブルを想定しておくべきでした。
それでも夫が私たちを大切に思ってくれる気持ちがわかったので、これからの生活を一生懸命生きていこうと思っています。
【体験者:50代女性・主婦、回答時期:2025年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。