子育ては想像以上に大変で、時には途方にくれることもあります。
しかし、子どもが成長した姿を目の当たりにすると、それまでの苦労なんて一瞬で吹き飛んでしまうもの。
筆者の知人A子もある出来事で「頑張って良かった」と思えたそうです。
A子が話してくれました。
しかし、子どもが成長した姿を目の当たりにすると、それまでの苦労なんて一瞬で吹き飛んでしまうもの。
筆者の知人A子もある出来事で「頑張って良かった」と思えたそうです。
A子が話してくれました。
シングルマザーとしての覚悟
A子は、3人の息子を育てる母です。
子どもたちがまだ幼いころ、夫の不倫が原因で離婚し、シングルマザーとしての生活が始まりました。
養育費はあったものの、一人で3人を育てるのは決して楽なことではありません。
それでもA子は、「シングルマザーだから」と子どもたちに寂しい思いをさせたくないと決意。
「私がしっかりしなきゃ!」と、自分に言い聞かせながら働き続けました。
食べ盛りとの戦いと突然のピンチ
子どもたちが成長するにつれ、食事の量もどんどん増えていきました。
幼いころは1日分として炊いたご飯が、気づけば1食でなくなるほどに。
「え、もうないの!? さっき炊いたばかりなのに!」と驚く日々。
それでもA子は「育ち盛りの子どもたちには、しっかり食べてもらわなきゃ」と、限られた家計の中で工夫を凝らしながら、栄養バランスの取れた食事を作り続けました。
そんな中、ある月のこと。
突然の出費が重なり、食費をやりくりするのが一段と厳しくなってしまいました。
「今月はどうやって乗り切ろう……」と頭を抱えるA子。
給料日まであと数日、財布の中にはわずかな現金しかない。
それでも「子どもたちにはお腹いっぱい食べさせたい」と、冷蔵庫にあるものをフル活用し、節約レシピを駆使して何とか乗り切りました。
そんなある日、次男が「今日のご飯、おいしいね!」と無邪気に笑いました。
その言葉に、A子は思わず涙。
「どんな状況でも、お母さんは負けないよ」
そう心の中でつぶやきました。