夫、数えて食べる文化なし
「目算? 何それ?」 と言わんばかりに、自分の好物を次々と完食。気づけば私の分が消えていることが何度もありました。
「ちょっと、二人分なんだから! 個数を考えてよ!」と注意しても「え? そうなの?」とピンとこない様子。夫に聞くと「今までそんなこと言われたことないよ」とのこと。
というのも、義実家では家族そろって食卓を囲むことが少なく、各自好きなタイミングで食事をとるのが普通だったそう。だから、テーブルにある料理は「全員の分」ではなく「自分のためのもの」だと思っていたようでした。
さらに、夫は一人っ子。食事中に兄弟と争うこともないので「自分が食べたい量を食べる」のが当たり前だったようです。「食べたいものがなければ、自分で好きなものを作って食べていた」と話していました。納得はしたものの、やっぱり食べられてしまうのは困る!
試行錯誤の末に出した結論
仕方なく、小皿で分けたり「何個ずつね」と伝えたりしましたが、夫はテレビの野球に夢中になると食べた数を忘れてしまいます。そのたびに注意するのも疲れました。
「え、そんなに怒らなくても……」と夫は困惑していましたが、私は毎回繰り返すのがしんどい!
そこで、最終的に「じゃあ、洗い物は全部お願いね」と決定。夫は「それならいいよ!」と快諾し、小皿で提供するスタイルに落ち着きました。
大皿の楽しさ、ちょっと減った?
こうして、一応の解決策はできました。でも、ふと思うのです。
家族みんなで大皿を囲み、どのタイミングで誰がどれを取るのかを考えながら食べるワクワク感。
「こっちの唐揚げが大きいから、それは譲ろう」「これは残しておいて、あとで食べよう」
そんな小さな駆け引きが楽しかったなぁ、と。
一人っ子の価値観を否定するつもりはありません。
でも、大皿をみんなで囲んで食べる楽しさが少し減ったのは、やっぱりちょっと寂しいな……と思うのでした。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。