そんなときにパートナーから『転職したい』と打ち明けられたら、あなたは応援できますか?
今回は、筆者の知人から聞いた、転職にまつわるエピソードをご紹介します。
転職したい夫
数年前のある日、夕食後に夫がぽつりと重大な告白をしてきました。
「実は、転職したい」
その当時、私は息子を出産したばかりで育休中。
ただでさえ家計全体で収入が減っているなかでの提案だったので、とても驚きました。
息子の成長に必要なお金はもちろん『家族の生活費もしっかり考えていかなければ』とお金がとにかく気になる時期。
それなのに大黒柱として頼ろうと思っていた夫の転職によって、収入が安定しない可能性が浮上してきたのです。
正直、このタイミングでなぜ夫が転職を決断したのか、はじめは理解に苦しみました。
応援したい
でも、夫の話をじっくり聞いているうちに、彼が長年胸に秘めていた夢を知ることに。
「ずっと警察官になりたかった」
「年齢の制限もあって、今じゃないとチャンスを逃してしまう」
夫はそれまでIT関連の仕事に就いていましたが、実は警察官になりたいとの夢を描いていたそう。
でも彼の両親は【警察=自分の身に何か起こるかもしれない危ない仕事】と認識していたようで、ずっと反対されていたとのことでした。
それから話し合いを重ね、かなり葛藤はあったものの、最終的には夫の気持ちを理解し彼の夢を応援することを決めたのです。
結果は?
それから決意が固まった夫は転職に向けて必死に準備し、いざ採用試験に臨むことに。
そして、見事その年の採用試験に合格し、警察官としての道を歩み始めたのです!
夫が警察官になってからも最初は不安でしたが、夫の努力を信じて私もサポートする決意を固めました。
数年後、夫は前職よりも給料がアップし、警察官として安定した収入を得られるように。
正直とてもホッとしたことを覚えています。
決断
振り返っても、あのとき夫の夢を尊重して一緒に進んだ決断は、私たちにとって間違っていなかったと思っています。
夢を追いかけることの大切さを学び、お互いに支え合いながら成長できたことが、何よりの収穫になりました。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。