筆者の知人のAさん夫婦は、突然の夫の病気で人生を大きく変える決断をしました。
Aさんが下した決断とは……。

ストレスでお酒が増える夫

夫の会社の業績が良くないようです。

中間管理職の夫は、部下の不満などのグチを聞く一方、上司からはパワハラまがいの厳しい叱責。

夫はお酒でストレスを紛らわせるタイプです。
お酒の量が日に日に増えていきました。

ストレス発散のためとはいえ、夫の健康が心配です。
「少しお酒の量が多いんじゃない」と注意しても、返ってくるのは「これが俺の唯一のストレス発散法なんだから」という言葉。

夫がストレスをためて辛い思いをしているのもわかるので、それ以上強く咎めることができませんでした。

健康診断で告げられた病名

そんな折、夫の会社で健康診断がありました。

戻ってきた結果は「要精密検査」。

夫には、すぐ大きな病院で検査をしてもらいました。

病院で下された結果は「アルコール性肝機能障害」でした。

症状が出ていない今お酒をやめないと重篤化する可能性があると、医師から告げられたのです。

家族の本当の幸せとは

毎日遅くまで残業し、休日出勤も多い夫。

子どもたちの前では、いつも笑顔で疲れた素振りを見せませんでした。

でも心も体も疲れ切っていることが、私には手に取るようにわかりました。