華やかな世界で活躍する生徒Hさん
塾講師をしている私。塾にはモデルの仕事をしている生徒Hさんがいます。
勉強にも熱心で、有名な企業のモデルも勤めているそうです。私はHさんから華やかな世界の話を聞くことが興味深く、応援していました。
「私のポスターを掲示して」突然の掲示依頼
ある日、「出演予定のショーのポスターを塾に貼ってほしい」と、Hさんから依頼がありました。
「それは難しいんじゃないのかな?」と思いつつ塾に確認すると、やはり「個人的なポスターは貼れない」と断られてしまいました。
それを伝えると、不服そうなHさん。そこからは、塾長が対応することになりました。
塾長VSモデル生徒の対立?!
塾長は冷静に、塾の方針として「特定の生徒の個人的な活動を宣伝するポスターは掲示できない」と説明しました。
しかし、Hさんは「このポスターを貼ることで、塾のイメージアップにもなるはず」と主張。さらに、「他の生徒たちにも良い刺激になるのでは?」と食い下がったのです。
塾長は、すべての生徒を平等に扱う必要性や、特定の生徒を優遇することで生じる問題について説明しました。また、塾の掲示物は学習に関連するものに限定していることも伝えたのです。
行き過ぎた自己顕示欲?
塾長の説明を聞いたHさんは、最初は不満そうでしたが、徐々に理解をし始めました。塾長も私も、「Hさんの頑張りは、みんなで応援していますよ」と優しく諭したのです。
華やかな世界でがんばっているHさん。自らをアピール、宣伝していくことも大切で、彼女の姿勢から学ぶことも多いです。時と場所を選ぶことも大切だということを理解してくれたようで、良かったです。
【体験者:30代・会社員、回答時期:2025年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。