マイペースで何事もゆっくりな娘に手を焼いていた筆者の友人S子さん。
幼稚園に入園後、周りと比べてさらに焦ることに。
園長先生に相談すると「そうだったの!?」と目からウロコのアドバイスが。
そのアドバイスとは?

入園後も、相変わらずぼんやりしている娘

私のもうすぐ5歳になる娘はとてもマイペース。

幼稚園に慣れるのにもずいぶん時間がかかりましたが、先生や友達に恵まれて最近ようやく楽しんで行けるように。

ただ何をするのも相変わらず遅いのが悩みの種。

朝の支度もぐずぐずして終わらない。
ご飯を食べていても、気づくと箸の手が止まっている。
公園遊びでも気持ちの切り替えが苦手で、家になかなか帰れない。

「周りの子は成長しているのに、うちの子だけずっとぼんやりしてる」
と思え、焦りからつい叱りつけてしまうことも。

園長先生に相談→「待ってあげて」

悩んだ末に、園長先生に相談。
すると
「お母さん、待ってあげてください」
と言われました。

「待ってあげる?」

「今、娘さんは自分の目で、耳で、色々なことを感じている、大事な時期」
「娘さんは、本当に色々なことを吸収しています」
「大人の都合でせかさず、待ってあげて。園でも娘さんのペースに配慮します」

との言葉。

親から見ると、ただぼんやりしてるように見えるけど、娘の心の中では色々なことが起こっていて成長の芽になっているそう。

成長の芽を摘まないよう
「待つのも親の仕事です」
ときっぱり言う園長先生。

もっと「子育てのコツ」のようなことを言われるかと思っていたので、
「待つように」
とシンプルに言われたのは意外でした。

待ってみることに→驚きの変化が!?

園長先生の言葉になんだか肩の力が抜け、相変わらずマイペースな娘をゆっくり気長に待つことに。

するとある日、娘が時間をかけて一人で靴を履けるように。

急かしていた時期は全然履けなかったのに!

「娘は、娘なりのペースで確実に成長している」
と実感。

その後も、急かしたくなっても「娘のペースがある」と急かすことはやめました。

年長になると、娘は年下の子の面倒を見るまでしっかりしてきました。

「細かいところによく気づくし、色々な子の気持ちに心を寄せることができる」
と先生からも褒められました。

「娘のペースに合わせて見守ったからこそ、良いところが伸びましたね」

と園長先生に言われました。
あのときの園長先生のアドバイスがあったからこそと思っています。

【体験者:30代・主婦、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワーキングマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。