やりたいことをやり続けていたら……
自分のことを逃げ癖のあるどうしようもない奴だと感じていたAさんでしたが、不登校を始めてしばらく経つと親が言ってくれる通りやりたいようにやろうと思えてきました。
パソコンが好きだったAさんは、プログラミングの勉強を独学で始めます。家でマイペースに勉強をしていくうちに、もっとプログラミングについて学んでみたいと思ったAさん。
専門的な技術が学べる情報科がある高校へ行きたいと思うようになり、進学するための勉強も始めました。そして、無事に高校に合格し、学びたいことを学べるようになったのです。
信じてくれた親に感謝
高校でも人間関係につまづいたりすることはあったAさんですが、プログラミングの勉強だけは熱心に続け高校を卒業。そして、プログラマーとして就職することになりました。
中学の頃からプログラミングを熱心に勉強していたAさんは即戦力として活躍。働いて得た初任給で親を食事に誘いました。
その食事の場でAさんは親に「どうして自分のことを信じ続けてくれたのか」を聞いてみたのです。
すると親は「本当はこちらも不安だったけど信じるしかないと思っていたし、本当に何とかなったでしょ?」と笑ってみせました。
無理やり何かをやらせようとする親だったら自分は潰れていただろうと思うAさんは、親が信じ続けてくれたことに感謝。これからは親にお返しをしていかなければならないと思っているそうです。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。