幼稚園での井戸端会議にて
子どもの幼稚園へお迎えにいったときのことです。
送迎時には顔見知りのママ友たちと世間話をするのが日課になっており、その日は数人で集まって美容の話をしていました。
「最近はマスクを取る機会が増えて、人に顔を見せなくちゃいけないのが億劫で」
「わかるー! マスク美人とか言うし。マスクの部分は化粧しなくてもバレないし楽だったのにな」「それに、シミやくすみが隠せるからなかなかマスク外せないのよ~」
すると、話を聞いていたAママが急に熱く語り出しました。
美容話を熱語りするAママ
Aママは頼んでもいないのに、保湿の仕方やシミができる仕組み、自分が行っている美容方法などの美容論をママ友たちに語りだしたのです。普段はそんなにグイグイ話すようなタイプではなかったので内心びっくり! 最初は何気なく聞いていましたが、話は一向に終わらず止まりません。私はそんなに美容に興味がなかったので面倒になり、バレないようにフェードアウトして帰りました。
突然Aママが家に!
するとしばらくして、Aママが突然我が家へやってきました。忘れ物でも届けに来てくれたのかと思い対応に出ると、Aママは「ちょっとお邪魔するわね」と言って家に上がり込み、自分が使っている聞いたこともないブランドの美容液や化粧品をテーブルに並べ出したのです。驚いている私の手を取り、その美容液とやらを馴染ませながら、どんどん化粧品を勧めてきます。
しかも「1本売るとあなたにも利益が~」という話の流れになり、どうみてもマルチ勧誘の商品だとわかり怖くなったのでお帰りいただきました。その夜、他ママからも同じことをされたという話を聞き、距離を置くことを決意。
それからは園内で要注意人物に認定されています。急な勧誘話に驚いたエピソードでした。
【体験者:40代・女性パート、回答時期:2024年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Kato Rira
シナリオライターとして活躍するも、出産と育児を機に、フリーライターに転身。バリキャリから、家庭と仕事の両立への転換を経験し、その思いをコラムに執筆。現在はママ、PTA、職場と家庭のバランスなどを主なテーマにコラムを執筆中。