『愛する子どものために』と一生懸命がんばっていても、なかなかうまくいかないのが子育てですよね。
今回は筆者の友人が「もっと早く知りたかったよ~」と苦笑交じりに話してくれた、娘のお弁当に関するくすっと笑えるエピソードをご紹介します。

お弁当作りに励む母

6歳の娘は、とにかくカラフルなものが大好き!

自分で選ぶ服も『昨日は赤色だったから今日は青色がいいの』と毎日色を変えて楽しむほどです。

そんな娘がいる私にとって、保育園のお弁当は一大イベントでした。

お弁当の日が近づくと、娘から
「今日は緑が少ないね」
「黄色いおかずがほしいな」
と色々なリクエストが出てくるから。

できる限りその要望に応えようと、すべて手作りでがんばっているのですが、正直時間がかかりすぎてしまうことも。

それでも娘に『愛情を込めて作ったよ』と伝えたくて、手間を惜しまないようにしていました。

思わぬリクエスト

ところが、ある日の帰り道に娘が
「どうしてもアレをお弁当に入れたいの」
と言い出したのです。

スーパーに寄ると、娘が選んできたアレとは、なんと3つとも冷凍食品!

その冷凍食品は、色とりどりで確かに娘が好きそうな可愛らしさを持ち合わせていました。

どうやら、ずっと冷凍食品をお弁当に入れてほしかったという娘。

友達のお弁当によく入っていたらしく『カラフルで美味しそうでいつも羨ましかったの』と嬉しそうに教えてくれました。

むしろありがたい!

はじめは娘のリクエストに思わずびっくりしてしまいましたが、手作りにこだわりすぎていた自分に気づいた私。

冷凍食品は便利で美味しいうえに時短にもなる便利アイテム。

むしろ『手作りと冷凍食品をうまく組み合わせれば、もっと効率よくお弁当が作れるかもしれない』と嬉しく思いました。

その後

それ以来、お弁当には冷凍食品と手作りのおかずを半々の割合で入れるように。

手間ばかりかけることが愛情だと思っていましたが、もっと柔軟に考えることで時間や気持ちにも余裕ができるのだと気づけました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。