シフト制の職場では何か急な用事があったときは助け合いの気持ちで勤務を交代していることが多いのではないでしょうか。しかし理由次第ではホイホイ代われないパターンもありますよね。今回はそんなシフト交代で、意外なトラブルに発展した経験のある筆者の知人、Kさんのお話です。
急なシフト変更を言い出され……
Kさんには当時、長く付き合っている彼氏がいました。
そしてその彼氏がある週末に両親に結婚の挨拶に来ることになり、Kさんはその日に備えて仕事の休み申請をしました。
Kさんの仕事はシフト制で土日が休みではなく、土日に休みを取りたいときは早めに申請する必要があります。
彼が挨拶に来るという絶対外せない用事だからこそ、Kさんは上司にも事情を話して早めに休みを取っていたのでした。
しかしその前日、突然問題が発生したのです。
「明日子どもの卒業式だから、Kさんシフト代わってよ。明日休みでしょ」
急にそう言い出したのは、以前から急なシフト変更を言い出すことが多かったひとりの先輩でした。
その先輩はシングルマザーで、女手ひとつで子どもを育てています。
子育てと仕事の両立で苦労していることはよくわかるので、Kさんはできる限りシフト変更に応じるようにしていたのですが、今回はワケが違います。
「明日は彼氏が両親に挨拶に来るので無理です……」
Kさんがそう答えると、先輩はバカにするようにフンッと鼻を鳴らして言いました。
「なによ、挨拶って言ったって一日中挨拶してる訳じゃないでしょ? 挨拶は夜にしたら昼は働けるじゃない」
めちゃくちゃな理屈にKさんは呆れて物も言えませんでした。