世代や時代を特集したテレビ番組を見ていた時のこと。わが子のひと言に、「お母さんが生まれたの、そんな大昔じゃないから!」とツッコむ出来事が。友人が、思わず笑った話を教えてくれました。

昭和・平成・令和を巡る世代間ギャップ

テレビで「昭和から平成、令和へ」という特集番組を息子と一緒に見ていたある日のこと。画面に映る昭和の白黒映像に、息子が突然こう尋ねてきました。

「お母さんの小さいころって白黒テレビだったんでしょ?」

平成生まれの私は、思わず吹き出してしまいました。

「違うよ! お母さんが生まれた時には、もうカラーテレビがあったんだよ」

と説明すると、息子は首をかしげます。白黒とカラーテレビと言うと、私からするとかなりの年代差を感じます。

しかし、息子は違う様子。

遡る時代とテレビの進化

「えー、じゃあおばあちゃんの時代が白黒テレビ?」と息子。

「おばあちゃんの若いころはそうかもね」と答えると、息子はさらに聞いてきました。

「へー、じゃあひいおばあちゃんの時代は?」

息子の質問は止まりません。どんどん過去に遡っていきました。そしてついに、「ひいひいおばあちゃんの時代はどうだったの?」という質問が飛び出しました。

私が、「そりゃあ、まだテレビなんてなかったでしょ」と答えると、息子は目を丸くして驚きました。

純粋な疑問と歴史の理解

そして、息子の最後の一撃が。

「え!? じゃあみんな、どうやってテレビ見てたの?」

この質問に、私は大笑い。テレビがない時代に、テレビを見る方法を考えるという、まさに現代っ子ならではの発想!

しかし、こんな会話ができるのも、何も知らない今だけの楽しみかもしれません。そう思うと、この純粋な疑問の数々が愛おしく感じるのでした。

【体験者:30代・主婦、回答時期:2025年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。