そんなG子さんが社会人に成長した娘に言われた予想外の一言とは?
親子で見えていた景色が違っていたと感じさせるエピソードをご紹介します。
PTAや地域活動に積極的に参加した日々
G子さんは、明るい笑顔が印象的な快活な60代の女性。
専業主婦として一人娘を育てていた子育て時代は、学校のPTAや子ども会など地域活動にも積極的に参加。
てきぱき動けて社交的なG子さんはどの場所でも頼りにされ
「母親がきちんと付き合いをしていれば、子供もしっかりやっていける」
と信じて熱心に活動していました。
社会人になった娘→言われた言葉に衝撃
娘も反抗期らしい反抗期はなく素直に育ち、
「私の子育ては間違っていない」
と思っていたG子さん。
社会人になった娘と久しぶりに一緒にランチに行ったときのことです。
仕事や友人の話を楽しそうにしていた娘が
「昔のママはとても忙しそうだったね」
と突然ぽつり。
娘の気持ちに気づいていなかった
「え? ママは専業主婦をしていたから、いつもそばにいたでしょ」
「あなたの行事には必ず参加していたし」
と言うと
「PTAで忙しそうにしてたから、話しかけるのを遠慮していた」
「ママにはママの世界があるんだなって思っていた」
と寂しそうに言われてハッとしました。
確かに、娘が話しかけてきてもPTAなどの連絡などをしていて、
「ちょっと待ってね」
と言ったり、寝る前に絵本を読むようせがまれてもPTAの仕事が残っていて
「忙しいからまたね」
と断っていたのを思い出しました。
「寂しくないはず」と思っていたことを反省
「専業主婦だから娘は寂しくないはず」
と思っていたけれど、実際はそうではなかったのです。
「ごめんね。寂しかったのに気づかなくて」
素直に謝ったG子さん。
「いいよ。ママが頑張ってる姿見るの嬉しかったし、今はその姿勢を見習おうと思ってる」
と言ってくれた娘。
時間は巻き戻せないけれど、今からでもきちんと娘に向き合っていきたいと思ったG子さんでした。
【体験者:60代・主婦、回答時期:2025年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワーキングマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。