これは筆者の友人が、“信頼していたママ友”とトラブルになってしまった時のお話です。離婚で傷ついていた時に、慰めてくれたママ友。しかしある日、彼女から【あるもの】を見せられて……?

離婚で傷心の私を「辛かったね。気持ちわかるよ」と慰めてくれたママ友

私はシングルマザーとして娘を育てながら働く、30代のOLです。前の旦那と別れた直後、傷心の私に寄り添ってくれたのが、当時娘が通っていた保育園で知り合った、シングルマザーのX子でした。

いつでも「辛かったね。気持ちわかるよ」と慰めてくれるX子に、私は精神的にかなり助けられていたのです。

しかし、離婚して半年ほど経ち、私が前を向き始めた頃でした。X子に呼び出された私は、彼女が私の側にいてくれた【本当の目的】を知ることになったのです……。

その時、初めてママ友の【職業】を知った私は……

X子が「これからは娘ちゃんのために、将来に備えていかないとね。」と言いながら渡してきたのは、生命保険のパンフレットの束でした。

これまで、X子に職業を聞いても「金融機関で働いている」としか言っていなかったため、私はこの時、初めてX子が【保険の販売員】であることを知ったのです。

「とてもいい保険だから、絶対加入した方がいいよ!」とグイグイ勧めてくるX子。恩返しとして、彼女の成績に貢献したい気持ちはありました。しかしX子が勧めてきたのは、月額5万円以上する保険プラン。

私は正直に「生活できなくなってしまうから、こんなに高額な保険は契約できない。この半分くらいの金額の保険なら検討できるかも」と返答しました。すると、彼女の態度が豹変したのです。

「これまで散々泣き言や愚痴を聞いてやったのに。そんな恩知らずとは思わなかった」と、早口で責め立ててくるX子に恐怖を感じた私は、「今日は帰るね」と席にお茶代を置いて帰りました。

自宅で気持ちを落ち着かせてから、X子に「急に帰ってごめん。もう少し安いプランなら契約するよ」とメッセージを送りましたが、既にブロックされており、その後は保育園で見かけても無視されるようになってしまったのです。

しかし数ヶ月後、保護者間で「X子が執拗に保険の勧誘をしてくる」という噂がたちました。保育園側からも注意されたX子は、納得がいかなかったらしくその後保育園を辞めていきました。

仕事に情熱を注ぐのは良いことです。しかしX子は、間違った方向に頑張りすぎてしまったのかもしれません。X子には助けられたことも多かったので、このような終わり方になってしまい残念です。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。