「給食は残さず食べましょう」そのような教育を受けた人は多いことと思います。
食べ物は大切にしなければいけませんが、中にはそれがプレッシャーになってしまう子どももいます。これは筆者の娘に起こった出来事です。
食べ物は大切にしなければいけませんが、中にはそれがプレッシャーになってしまう子どももいます。これは筆者の娘に起こった出来事です。
給食を時間内に食べきれない娘
娘が小学校4年生の時の話です。
娘は好き嫌いはなかったのですが、食が細く食べるのも、とてもゆっくりな子どもでした。
小学校の給食は娘には量が多いうえに、4時間目の授業が長引くことが多かったので給食の時間が短くなることもしばしばあり、娘は給食の時間内に食べ終わることができませんでした。
給食当番に「食べきれるように、少なくよそって」とお願いしても「4年生ならそれでは少なすぎる」と担任の教師が減らすことを許してくれません。
担任の教師は「給食は残さずに食べきるもの」という意識がとても強い人でした。
給食の時間内に食べ終われず残してしまった娘は「食べ物を大切にしていない」と、みんなの前で注意されたり、昼休みに入っても食べ終わるまで片づけさせてもらえないことが何度も続いたのです。
家以外の場所で食事ができない
そのうち娘は給食の時間に手が震えたり、息苦しさを感じるようになってしまい、家に帰ってきても暗い表情を見せることが多くなりました。
やがて、給食の時間だけではなく、家以外の場所で食事する時にも、吐き気がするようになってしまったのです。