すれ違いから絶縁状態に
A子とB子は高校時代からの親友。お互いの家に泊まりに行くほど仲が良く、社会人になってからも頻繁に会っていました。しかし、A子が仕事の忙しさを理由に約束をドタキャンしたことがきっかけで、二人の関係に亀裂が入ります。
「私ばっかり会いたがってるみたいじゃん」とB子に言われた時、A子は「そんなつもりじゃない」と言い返しました。そこからお互いに素直になれず、気づけば疎遠になっていました。
偶然の再会、そして勇気を出して。
それから数年後、A子はたまたま入ったカフェでB子の姿を見つけました。B子もすぐにA子に気づき、驚いたように目を見開きました。
一瞬、声をかけるか迷ったA子ですが、勇気を出して「B子?」と話しかけました。B子も笑顔で「久しぶり!」と応じ、ぎこちなくも懐かしい空気が流れました。
お互いの近況を話すうちに、A子は「あの時、ちゃんと謝ればよかった」と強く思い、「B子、あの時はごめんね」と素直に謝罪しました。B子も「私も怒りすぎた。ごめんね」と言い、二人はようやく本音を伝え合いました。
「また会おうね」が心に響いた瞬間
会話をするうちに、過去の些細な喧嘩なんてどうでもよく思えてきました。帰り際、B子が「また近いうちに会おうね!」と笑顔で言ったとき、A子は「ずっと聞きたかった言葉だ」と心が温かくなったのです。
あの時、勇気を出して話しかけてよかった。A子にとって、B子は今でもかけがえのない友人です。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。