今回は、筆者の友人が「しばらく一番の悩みだった」と打ち明けてくれた、ぐいぐい積極的な義姉や義家族とのエピソードをご紹介します。
何だか合わない
結婚してからしばらくの間、義姉がよく「家族全員で食事に行こう」と誘ってきてくれる時期がありました。
最初は仲良くしようと歩み寄ってくれているのがとても嬉しくて、「私ももっと義家族との距離を縮めたい」と思って参加していたのですが......。
だんだんその食事会が、私にとってストレスの源になっていったのです。
まず、義父はいつまで経っても無口。私が会話に入ったり話を振ったりしてもほとんど反応せず、場の空気が重くなることばかりでした。
その隙間を埋めるのは義姉だったのですが、彼女はデリカシーに欠ける話題ばかり。
「子どもはいつ作るの?」
「ボーナスいくら入った?」
「何だか最近太ったでしょう~」
ストレス
あまりにも答えるのが億劫になるような質問ばかりで、愛想笑いしか浮かべられないときもありました。
義母や夫は何とか会話を盛り上げようと努力してくれるのですが......。
私からすると義父や義姉にはもちろん、気を遣ってくれる義母や夫のことまで気になってしまい、疲れが溜まる一方でした。
それでも、私も含めた家族を大切に想う義姉の思いを尊重したいと参加し続けること半年。
食事会中のご飯もおいしいと感じられなくなっていました。
悪影響
次第に、食事会の日が近づいてくると憂鬱な気分で落ち込むように。精神的にも不安定で、夫に当たってしまうこともありました。
自分の変化に戸惑い後悔を繰り返すうちに、無理に義家族と付き合う必要はないのではないかと感じました。
そこで夫に思いきって、
「こんなに気を遣う食事会は辛い」
と正直に打ち明けたのです。
すっきり
反応が読めず、びくびくしていましたが、幸いにも夫は理解を示してくれました。
「これまで嫌な質問や話題もあったよね」と私に寄り添い、辛い思いをさせたと謝罪してくれたのです。
その次の誘いからは、夫が仕事や夫婦の時間を理由にして断るように。
義姉は不満そうだったものの、お正月やお盆以外は義父や義姉と深く関わらないと決めたことで心が軽くなりました。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。