今回は、筆者の知人が「あの日は本当にヒヤヒヤしたよ」と話してくれた、子どもならではの困ったエピソードをご紹介します。
入学式
これは、小学1年生になった息子が入学式の朝に起こしたトラブルです。
私は息子の服を前日に準備し、アイロンをかけて完璧に整えていたつもりでした。
「これかっこいい!」
「大人っぽくていいね」
そう自分で選んだスーツで、前日も『早く着たいなあ』とソワソワしていた息子。
でも、いざ当日その服を着せようとすると、突然息子が『この服は着たくない』と嫌がるではありませんか!
どうして!?
朝から慌てて何度も
「これが一番似合うよ!」
と説得したのですが、息子は断固拒否。
「スーツって着づらいから嫌だ」
「動きづらいから着たくない~」
私の言葉に耳を傾けるどころか、拗ねてベッドに潜り込んでしまう始末。
「入学式だから、ちゃんとした服を着ないとダメだよ」
と優しく諭したのですが、頑固な息子はついに泣きだしてしまったのです。
時間がない!
焦った私が急いで別の服を何着か着替えさせたものの『これも嫌だ』と言う息子。
どんどん過ぎる時間にイライラして
「じゃあ下着で行く気なの!?」
とつい怒鳴ってしまうほどでした。
その後も刻一刻と時間が迫り『入学式に遅れちゃう』という不安から、結局最初に用意していた服に着替えさせることに。
すると、息子はまさかの反応を!
一安心
息子は初めこそ不満顔だったものの、着替えて鏡を見るや否や態度を一変!
「この服が一番いいね!」
「スーツってかっこいいもん♪」
と満面の笑みを浮かべたのです。
入学式には何とかギリギリ間に合いました。
本当に焦りましたが、帰り道で『今日は楽しかった』と話す息子の笑顔を見て、ようやく一安心できました。
服が決まらないときはどうなることかと冷や汗をかきましたが、今となってはそのトラブルもいい思い出になっています。
【体験者:30代・女性パート主婦、回答時期:2025年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。