10代の息子さんや娘さんとの価値観の違いに驚いた、という親御さんの話をよく耳にします。
今回は「若者世代ならではの考え方にあまり共感できず戸惑った」と筆者の知人が苦笑いで話してくれた、ジェネレーションギャップを感じたエピソードをご紹介します。

TikTok

中学3年生の娘は最近、TikTokのダンス動画に夢中になっています。

最初は友達と楽しむ程度でしたが、次第に流行のダンスを完璧に踊りたいという気持ちが強くなったようで、過激な振り付けを練習するように!

特に、腰を激しく動かす振り付けや挑発的なポーズが目立つダンスが流行していることに、私はとても驚きました。

母は心配だが?

ある日、娘が『これ見てよ、バズったの♪』と自信満々に動画を見せてくれたのですが、そのセクシーなダンスについ戸惑った私。

「これ、ちょっと過激すぎない?」
と心配して尋ねたのですが、娘はまったく気にしていない様子。

「みんなやっているから大丈夫!」
「流行りのダンスを踊らないとバズらないもん~」
「ちょっとセクシーだと受けがいいの」

SNSの怖さ

確かにSNSでの『いいね!』やフォロワーの増加は、娘にとって自己肯定感や承認欲求を満たす手段になっているようです。

でも【SNSでの評価がすべて】という考えがどんどんエスカレートしていそうな娘の様子が心配になった私。

SNSは全世界の人々に自分をさらけ出す場所であるからこそ、私くらいの年代はどうしてもプライバシーが気になってしまうのです。

過度に自分を晒すことは、個人情報の流出やデジタルタトゥーといったリスクも伴うと娘に知ってもらいたいと考え……。

親子で再確認

「流行に乗るのはいいけれどプライバシーを守ることも大切よ」
と一応伝えたものの、娘には適当に流されてしまいました。

そこで、SNSに載せた写真や動画の背景などから場所や学校を特定できる、という内容のネット記事を調べて娘に見せてみることに。

『こんなちょっとしか映っていないのに!?』と娘はようやくSNSの怖さやプライバシーを守る重要性を感じてくれた様子でした。

私は、流行に敏感な思春期の娘にとっての娯楽を理解しつつも、今後もSNSの使い方を一緒に考えていかなければならないと感じています。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。