だからこそ、身近な人からお下がりをもらえると助かります。
でも、それを「当然」と思われたら、ちょっとモヤモヤしませんか? 筆者の知人A子から話を聞きました。
ベビー用品を譲る? 迷う気持ち
A子は30歳で結婚し、32歳で娘を出産。現在40歳になる主婦です。
子育てグッズはずっと自分たちで選び、大切に使ってきました。
だからこそ、子どもとの思い出が詰まった品々を手放すのは簡単ではありません。
特にまだ2人目の可能性を考えているA子にとって、それらのグッズは単なる物ではなく、未来への希望でもありました。
そんなある日、3歳年下の義姉が「もう使ってないものがあれば全部もらってあげる。部屋に置いておいても場所取るだけでしょ」と言ってきたのです。
義姉からの申し出にどう返事をするべきか、A子の気持ちは揺れていました。
気持ちはわかるけど……
実際、義姉も妊娠中で、初めての育児準備に追われているのは知っていました。
初期費用を抑えたい気持ちはA子にも理解できます。
しかし、A子夫婦もまだ2人目を諦めたわけではなく、ベビー用品を手元に置いておきたい気持ちがありました。
それでも義姉の気持ちを汲み、ベビーカーを譲ることに。
少し寂しさを感じつつも、役に立つならと気持ちを整理しようとしたのです。
決めつけられるつらさ
ところが、義姉はベビーカーでは満足せず「ベビーベッドとか他にもあるでしょ? A子さんの年齢なら、もう2人目なんてないでしょ?」と無神経な発言。
その瞬間、A子の心がざわつきました。
年齢を理由に将来の可能性を否定されたような気持ちになり、胸が締め付けられる思いに。
「勝手に決めつけないでもらえますか? それは私たち夫婦が考えることですから」とA子は語気を強めて言い返しました。
義姉は気まずそうな表情を浮かべ、その場を後に──。
丁寧に感謝の気持を伝えましょう
身内であっても、相手の気持ちを尊重することは大切です。
特に、家族計画のような繊細な話題に軽々しく口を挟むのは避けたいもの。
義姉に悪気はなかったのかもしれませんが、何かを譲ってもらいたいときは、感謝の気持ちをしっかり伝えることが基本です。
思いやりのあるコミュニケーションが、円満な関係を築く鍵ですよね。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。