住宅街での隣人トラブルは決して他人事ではありません。住宅密集地に住んでいる友人が、隣人のカーポート設置に関する体験談を語ってくれました。

新しい隣人と予期せぬトラブル

私は静かな住宅街に暮らしています。長年空き地だった隣地に、30代前半と思われる若い夫婦が引っ越してきました。お隣さんは共働きのようで帰宅が遅く、近所付き合いはほとんどありません。

そんなある日、隣家でカーポートの設置工事が始まりました。我が家の真横に隣接する場所での工事は、柵越しに日々の進捗が見えるほど近く、少しだけ気になっていました。

工事の様子を見ながら、私は夫に「隣のカーポート、結構うちに近いんだよね。雨が降ったら、うちに影響ないかな?」と話しました。すると夫も、「確かに、ちょっと近いかもね」と言っていました。

雨の日に露呈したカーポート設置の問題点

工事が進み、カーポートの屋根がほぼ完成したころ、問題が起きたのです。

その日は激しい雨の日。隣のカーポートから雨水が滝のように我が家の庭へザーッと流れ込みました。あっという間に庭は水浸しに。

私は庭の状況を確認し、「これは何とかしないと」と思いました。

隣人と話し合おうと試みましたが、不在がちでなかなか会えません。カーポートが完成してからでは遅いと判断し、意を決して工事業者に直接相談することに。

迅速な対応と解決策

私は工事の方に「すみません、隣のカーポートの雨水が、全部わが家に流れ込んで困っているんです。何か対策はないでしょうか?」と丁寧に事情を説明しました。

工事の方は、「それは申し訳ありません。すぐに家主さんに連絡して、相談しますね」と答えてくれました。

その後、担当の方が家主に状況を説明し、カーポートの位置をわが家から少しずらす対策をしてくれたのです。

それから数日後、また雨が降りましたが、雨水がわが家の敷地に流れ込んでくることはありませんでした。

住宅密集地域で起きた、雨の日のカーポート事件。これからカーポート設置を検討している方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。

【体験者:50代・主婦、回答時期:2025年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。