結婚生活も長く熟年夫婦にもなると、他の人にはわからない夫の些細な変化にも気が付けるものです。これは、夫が妻にだけ見せた弱音で事態が好転した筆者の知人夫婦の絆の話です。

上司からのパワハラ

単身赴任中も度々帰省はしていましたが、久しぶりに見る夫は顔色も悪く、やや瘦せこけていました。

私はすぐに「会社で何かあったのだ」と察しましたが、まずは夫を休ませることを優先しました。手料理をたくさん作り置きしたり、溜まっていた家事を片付け、夫婦でゆっくり過ごしました。

すると、夕飯をつまみながら夫がポツリポツリと、重い口を開きました。
「みんなの前で、毎日のように『お前、前の会社で何を学んできたんだ?』『給料泥棒』って怒鳴られて……」
職場での孤立や上司からの行き過ぎた指導について話し出しました。

それは、第三者から見れば明らかなパワハラ行為でした。

しかし、元々人を信じやすく責任感の強い夫は、自分が不当な扱いを受けていることに気づかず、「自分がもっと頑張らなければ」と一人で抱え込んでいたのです。

夫の些細な変化を見逃さない!

話し合いの結果、私たちは「これ以上一人で抱えないこと」を約束し、すぐに会社の相談窓口や別の上司に相談し、対応してもらえたので状況は改善されました。

夫もしばらくの間しっかり療養し、今では以前のような明るさを取り戻して元気に仕事に復帰しています。

「あの時、無理にでも会いに行って良かった」
心からそう思います。身近な人の些細な変化を見逃さないこと。そして、一人で抱え込まずに声を上げることの大切さを、身をもって学んだ出来事でした。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kumi.M
保育士歴25年。ママたちの修羅場、バトルを多数目撃し、その経験を元にコラムニスト活動をスタート。アラフィフ主婦となった現在は、ママ友・育児・嫁姑問題などを、幅広い人脈を駆使してインタビューを行い、執筆する。