「育児に夫が非協力的すぎる」
そんな夫に対して悩みや不安を抱えている人は少なくないでしょう。
でも、時には、頼りにならないと思っていた夫の思わぬファインプレーに助けられることも......。
筆者の友人から聞いたお話をどうぞ。
息子が高熱
ある晩、小1の息子が突然、高熱を出してしまったときの出来事です。
最初は『誰かから風邪がうつってしまったのかな』と思い、解熱剤を与えて様子を見ていた私。
元々息子は具合が悪いとよく発熱するため、いつもは薬を飲めば大体治まっていました。
でもその日は熱がなかなか下がらず、時間が経つにつれて上がっていく一方。
いつもよりも苦しそうな息子が心配でたまりませんでしたが、連休中の上、すでに夜中です。
私は『これ以上高熱が続いたら救急車を呼んだ方がいいのかしら』と不安でいっぱいになっていました。
夫が帰宅
その時、仕事から帰宅した夫が寝室に入ってきました。
私は焦って説明したのですが、夫は『大丈夫でしょ』と一言だけ。
そんな軽い感じの態度に思わずブチギレた私!
「こんな大事な時にどうして何もしてくれないの!」
「息子に何かあったらって考えたりしないの!?」
冷静な対応
すると夫は、ヒステリックに糾弾する私をなだめてこう言ったのです。
「症状から考えるとおとといの旅行で遊び過ぎた疲労じゃないかな」
「僕が一晩見ていて何か変化があればすぐ伝えるから、とにかく休みな」
冷静な夫の態度に、落ち着きを取り戻した私。
過去に遊園地や水族館で思いっきり遊んだあと、体調を崩したときの状況と今回の様子が確かに似ていると気づきました。
その後、夫が『息苦しさが少しでも楽になるように』と冷却ジェルシートの交換や掛布団の調整をしてくれたおかげで、息子もようやく寝てくれたのです。
その後
翌朝、夫が言った通りすっかり熱も下がって元気になった息子。
あの時、私はどうしても病院に行かなければという気持ちに駆られていましたが、夫が冷静に対処してくれたおかげで、息子をぐっすり休ませることができました。
私がつい怒鳴ったことを謝ると『息子をみていてくれてありがとう』と笑顔で許してくれた夫には感謝しかありません。
夫も同じように、息子を大切に想ってくれていることに改めて気づかされました。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。