思い出は最悪なものに
さらに、旅行費用も当然のようにA子さんは支払いませんでした。
親として、息子夫婦の分まで出すことはやぶさかではありません。しかし、せっかくの記念日旅行が台無しにされた上に、高額な出費まで……と、ガッカリする気持ちは抑えられませんでした。
旅行中もA子さんのペースに振り回されっぱなし。
私はすっかり疲弊し、最悪な旅行になってしまいました。
息子の申し出に感謝
旅行から帰り、息子が申し訳なさそうに「俺たちが半額出すから……」と言ってくれました。
するとA子さんが、「え? お義母さんたちからのプレゼントなんだから出さなくていいのよ!」と口を出してきました。
そんなことは一言も言っていないので私は驚きましたが、息子は落ち着いた様子でA子さんに向かって、「記念日旅行を台無しにしてしまったんだから当然だろ。本当はこっちが多く出さなきゃいけないくらいだ。それに、A子の両親の記念日には俺たちがお祝いしたよな? なのにうちの両親には何もなしとか、おかしくないか?」と静かに、しかしはっきりと告げました。
A子さんはハッとした表情になり、何も言えなくなりました。
そして後日、断ったにもかかわらず息子は旅行費用を少し多めに払ってくれたのです。
今度こそ穏やかな記念日を過ごせるよう、夫と改めて温泉旅行に行く計画を立てています。
【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2024年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。