跡形もなくなっていたケーキ
すると彼は驚きの発言を口にしたのです。
「ああ、実は帰ったらケーキがなくなっててさ。親が食べちゃったみたいなんだよ。あ、美味しかったって言ってたよ。良かったね!」
……良かったね?
私は耳を疑いました。
2日かけて作ったケーキが、どうして彼の両親に??
どうやら、帰宅した彼の両親が冷蔵庫にあったケーキの箱を発見。
【息子のもの】 と分かっていながら【ちょっと味見だけ】 と手をつけたら、あまりに美味しくて、そのまま全部食べてしまったとのこと。
「バレンタインのケーキだって普通わかるでしょ? なんで勝手に食べちゃうの!?」
両親に怒るわけでもなく、ただ「良かったね」と笑って済ませる彼にも、私は怒り心頭。
「どういうこと!? 私、2日もかけて作ったんだよ?」
とその日は大喧嘩になりました。
忘れられないバレンタイン
後日、彼から丁寧な謝罪があり、再びケーキを作りました。
今度はその場で彼に食べてもらいましたが、テンションも出来栄えも前回とは全く違ったものになったリベンジケーキに。
「バレンタインの日の方がうまく焼けたのに……」
と悔しさが残ってしまいました。
今でも2月14日が近づくと、あの日の腹立たしさが鮮明によみがえります。バレンタインの苦い思い出です。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。