そんな娘といつものように公園で一緒に遊んでいるとき、娘の言葉に思わずドキッとする出来事が!
一体何があったのでしょうか。A子が話してくれました。
娘のまさかの一言
私の娘は公園で遊ぶのが大好きです。
滑り台やブランコに夢中になる姿を見ると、私もついつい一緒になってはしゃいでしまいます。
ある日、娘に誘われてキャスターボードに挑戦することにしました。
娘は軽やかにスイスイ乗りこなす一方、私はというと、転ぶたびに「ギャー!!」と大声をあげてしまい、すっかり公園の注目の的に。
すると、そんな私に娘がこそっと、
「ママ、あの……大きな声を出すのはちょっと恥ずかしいから、やめてもらっていい?」と。
えっ、私、娘に注意される日が来るなんて!
一瞬傷つきそうになりましたが、娘が私の行動を恥ずかしいと感じるほど成長していたと気づき、なんだか笑えてしまいました。
思い出す、あの恥ずかしかった母の行動
そういえば、私も小さいころ、母親の行動に赤面した記憶が。
人混みの中で母が大声で「A子ちゃーん!」と私の名前を叫びながら手招きしていたとき。
「恥ずかしいからやめてよ!」と言いたかったけれど、子どもの私にはそれを言い出す勇気がなく、モジモジしていただけでした。
でも今ならわかります。
母はただ私を心配し、ちゃんと見つけるために必死だったのだと。
子どもが親を恥ずかしがるのは成長の証!?
娘が、親の振る舞いを意識し始めるのは、自立への第一歩だと感じました。
それに気づけたのは、娘の一言のおかげ。
「恥ずかしい」と感じているなんて、少し切ない気持ちもありますが、これも、親子関係が次のステージに進む瞬間なんだなと前向きに捉えることにしました。
一緒に遊ぶ時間は貴重、でも「ギャー!」はほどほどに
娘と公園で遊ぶ時間があとどれくらい続くのかを考えると、胸がキュッとなります。
友だちと遊ぶ時間が優先され、親との時間が減るのは自然なこと。
でも、その日が来るまで、今この瞬間を全力で楽しみたいと思います。
もちろん、次回からは「ギャー!」と叫ぶのは控えめにしながら。
これからは娘のペースに寄り添いながら、成長を見守る母でありたい。
そんなふうに思えた出来事でした。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。