友人だと思っていても、価値観は違うもの。悲しいですが、時には些細なことがきっかけで、価値観の違いから大きな亀裂を生むこともあるようです。今回は筆者の友人が体験したエピソードを聞かせてくれました。
返却されたバッグに唖然
その後、A美からバッグが返ってきました。しかし、一目見て私は絶句!
底には大きな擦り傷、持ち手にはシミ、そして金具には目立つ傷があったのです。
震える声で「これ、どうしたの……?」と聞くと、A美は「あ、これ? ちょっとハプニングがあって! でもそんなに目立たないし大丈夫だよ~」と、悪びれる様子もなく返答しました。
「30万円のバッグだよ!?」と私が言うと、A美は「そんなに高かったの? 知らなかった」と、まるで他人事のよう。
不誠実すぎる対応
さらにA美は、「そんなに大事なものなら貸さなきゃよかったじゃん。私だって悪気があったわけじゃないし」と逆ギレし始めました。
そして最終的には「バッグくらいでガタガタ言わないでよ!」と怒って帰ってしまったのです。
バッグを雑に扱われたことももちろんショックでしたが、それ以上に、友人だと思っていたA美の本性を知ってしまったことで、怒りよりも深い虚しさに襲われました。
結局、バッグの修理には5万円かかりました。A美とはそれ以来連絡を取っていません。
高額な授業料を払って、大切なものを失った出来事でした。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2024年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。