子どもが産まれると子育てのために友人との遊びを我慢しなければならない場面もあります。しかし当の親が子どもの子守を放棄して、人に押し付けたとしたら? 今回は筆者の知人が参加したホームパーティーでの困った親とのエピソードを紹介します。

友人宅でホームパーティー

ある休日、私(S美)は旦那から誘われ、旦那の友人宅でおこなわれるホームパーティーに出かけることになりました。

ホームパーティーは旦那の友人が5~6人集まるもので、彼女や嫁・子どもがいる人はそれぞれ同伴して参加します。

旦那と私は結婚前の交際期間が長いため、旦那の友人や友人らの家族とも、長い付き合いです。
この日は久しぶりにみんなが集まる予定で、私はみんなと話したりお酒を飲んだりすることを楽しみにしていました。

ホームパーティー当日

今回のホームパーティーは結婚して10カ月の子どもがいるA太夫妻の自宅が会場です。

私と旦那が到着したときには、もうほとんどのメンバーが集まっていました。
到着するや否や、A太が私の元へ駆け寄ってきて「S美、子ども欲しがってたよな! 今日は母親体験させてやるから!」と子どもを預けて立ち去ってしまいました。

たしかに子どもはかわいいのですが、私は子育ての知見もありませんし、なにより今日の集まりを楽しみにしていたんです。
子どもを預けられてしまうと、みんなと話したりお酒を飲んだりは難しいため、困ってしまいました。

しかしA太はみんなの輪の中でお酒を飲んでいて、そちら側ではタバコを吸っている人もいます。
とても10カ月の子どもを抱いたまま近寄れる状況ではないため、私は混乱しながらも子守をしました。

救世主登場

しばらくA太の子どもと2人きりで遊んでいると、私たちが到着したときには買い出しに出かけていたA太の奥さんが帰ってきました。
A太の奥さんは私が子どもと2人きりでいる場面を目撃すると、「S美ちゃん! ごめん、またA太が子ども押し付けた!?」と駆け寄ってきてくれました。

そしてA太のもとへ行き「友達に子ども押し付けて自由に楽しんでる場合か! S美ちゃんは遊びに来てるんだよ!」とA太にしっかりと注意をしてくれたのです。

結末

A太が久しぶりに集まった友人らと羽を伸ばして自由に話したい気持ちはわかります。
ただ、ほかの人に子どもを押し付けるのは違いますよね。

その後はA太の奥さんと一緒に子どもを見ながら、孤立せず楽しく過ごせました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。