お菓子作りって難しいけど楽しいですよね。筆者も時々作るのですが、普通の料理と違って細かい作業が多いので、ズボラな筆者は結構な割合で失敗しています。(笑)
筆者の友人A子さんはお菓子作りがキッカケで、まさかの嫌な目に遭ってしまうことに……。

お菓子作りが大好き。喜んでもらえると嬉しい♪

お菓子作りが趣味のA子さんのお話です。
義実家へ行くときは、時々手作りお菓子を持って行くようにしていました。
義母はかなり喜んでくれるので、それが嬉しくて作っていたのです。

ある日から、義実家に義姉と義姉息子が住むようになりました。
いつもは義両親の分しか作っていませんでしたが、せっかくだからと義姉親子の分も作って行ったのです。

義姉親子は、A子さんのお菓子を食べて大絶賛!
また作ってほしいと何度も言われ、A子さんもとても嬉しく思いました。
自分のお菓子作りの練習にもなるからと、それ以来義実家へ行く度に必ず何かを作って持って行くようになりました。

妊娠に喜ぶも、悪阻地獄で本当にキツイ……

それからしばらくして、A子さんの妊娠が発覚しました。
喜びも束の間、酷い悪阻に悩まされることになってしまったのです。
吐き悪阻に匂い悪阻で、一日中ベッドから起き上がれないこともしょっちゅうでした。

お出かけなどは極力避けて家で過ごしていたのですが、ある日義実家で法事があり、どうしても行かなくてはならない日があったのです。
悪阻のピークは過ぎていたものの、体調は万全ではありません。

夫が気遣ってくれながら、なんとか義実家へ到着したのですが……。

一体何様なの!? あからさまな態度に怒り心頭! もう作ってあげたくない!!!

リビングで椅子に座ったA子さんを見て、義姉が、

「え、今日はお菓子ないの?」

なんと体調を気遣う言葉より先に、お菓子の催促をしてきたのです。
驚きつつも、悪阻で作れなかった旨を話しましたが、

「息子君~今日お菓子ないってぇ!」

お菓子がない事に不機嫌になった義姉は、義姉息子にため息交じりで文句を言ったのです。

楽しみにしてくれるのは嬉しいけど、「あなた達専属お菓子製造マシーンではない!」という気持ちがふつふつと湧いてきました。
さらに、「早く悪阻治して作ってね~♡」と義姉に言われ、この人達のためには二度と作らない! と決意したのでした。

まとめ

相手の体調不良より自分達のお菓子が大切のようで、なんとも呆れてしまいますね。
そんな人達に作る必要はないと思いますが、今後どうしても作らないといけないときは、材料費を請求してみてもいいかもしれませんね。

【体験者:30代・主婦、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。