親も当番や子どもたちの送迎で協力することが多く、時間のやりくりが大変だと思います。
これは筆者のシングルマザーである友人の、子どものスポーツクラブでのエピソードです。
そんな中、やっと日曜日に休みが取れ、練習試合の付き添いをすることになっていた日の朝でした。
職場で急な欠勤者が出てしまい、私が代わりに出勤することになってしまったのです。
当番を代わってくれる人を探さなければと、サッカークラブのグループに連絡しましたが、急な変更なので代わりの人が見つかりません。
出勤時間が迫ってきてどうしたら良いのか困り果てていると、いつも親しくしているAさんが予定を変更して代わってくれたのです。
Aさんの優しさの理由
スマホの向こうのAさんに「ありがとう」と何度も頭を下げて、私は職場に向かいました。
Aさんのおかげで、子ども達も無事に練習試合に行くことができたのです。
後日Aさんに改めてお礼の気持ちを伝えると、Aさんは思いもよらない言葉を口にしました。
「私の母もシングルマザーで、仕事が忙しくて私のお稽古ごとの送迎ができなくて困っている姿を、何度も見ていたの」
Aさんは微笑みながら続けました。
「だからあなたの大変さが、他人事だと思えなかった」
Aさんの言葉を聞いて心からありがたくて、思わず涙がこぼれてしまいました。
私も困っている人がいる時は自分のできる手助けをして、優しさの輪を広げたいと思っています。
【体験者:40代・介護士、回答時期:2025年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Itnライター:K.Sakura
セラピスト・販売員・介護士の職を通じて常に人と関わる職務経験から得た情報を記事化するブロガーを志す。15年ほど専業主婦兼ブロガーとして活動するも、モラハラな夫からから逃げるために50代にして独立。母としては、発達障害のある子どもの育児に奮闘。自分の経験が同じような状況に悩む人の励みになって欲しいと思い、専門ライターに転身。アラフィフでも人生やり直しができることを実感。