今回は筆者の友人が目撃した【美容院での予約トラブル】を紹介します。自分が予約できていなかったことに腹を立てて、女性スタッフに大声で威嚇する男性客。そこへ『頼もしすぎる救世主』が現れて……!

美容院で予約が取れていないのに「絶対予約した!」と大声で怒鳴る男性客

これは私が以前、行きつけの美容院で目撃したお話です。いつも通り髪を切っていると、20代後半くらいの男性客が入ってきて、受付の女性スタッフと何やら言い合いを始めました。

嫌でも耳に入ってくるので話を聞いていると、男性客は「今日、この時間に予約した」と言っているものの、なぜか予約は取れておらず、施術できるスタッフがいないという状況のようです。

「俺、絶対予約したから! 髪切ってくれよ!」と大声で怒鳴る男性客。すると予約を確認していた受付の女性スタッフが、「お客様は、WEB予約で“明日”の予約を入れていらっしゃいます」と声をかけました。

WEB予約なら電話予約と違って履歴が残っているから、男性客が『日付を間違えて予約した』可能性が高いはずです。これで納得するかと思いきや、男性客はさらにヒートアップし始めたのです……。

怒りにまかせて怒鳴り散らす男性に怯えていると、「何事ですか?」と太い声が

なんとその男性客は、「俺は間違いなく“今日”で予約を入れた。その予約システムがおかしい」と難癖をつけ始めたのです。

店内を見回すと、スタッフは全員若い女性で、みんな怒りにまかせて怒鳴り散らす男性客に怯えています。

私が「警察を呼んだ方がいいのかな?」と悩んでいると、店の奥から「何事ですか?」と太い声が。店内に姿を現したのは、この店のオーナーでした。

私は常連客だったので知っていましたが、オーナーは身長が高い上にガタイがよく、おまけにコワモテ。年齢はアラフィフですが、趣味で格闘技をやっているためか、その風貌には気迫を感じます。

そんなオーナーが現れた途端、怒鳴り散らしていた男性はピタリとおとなしくなりました。さらにオーナーが「何かございましたか』と冷静に話かけると、「いえ……ま、間違えました!」と言い残し、逃げるように店から出ていったのでした。

『自分より非力そうな女性しかいないから』と、高圧的な態度をとって押し切ろうとするなんて、格好悪いですよね。一方オーナーは、強そうな見た目だけれどいつも笑顔で接客してくれる優しい紳士。トラブルがあっても冷静に対処してくれたおかげで、スカッとしました。

【体験者:40代・女性パート主婦、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。