夫婦生活は、長い航海のようなものです。穏やかな凪の日もあれば、激しい嵐の日もあります。しかし、どんな時でも大切なのはお互いを思いやる気持ちですよね。今回は夫との関係に悩んだ経験を持つ友人が話を聞かせてくれました。
倦怠期に悩む日々
私たち夫婦は結婚15年目で、俗に言う【倦怠期】に突入していました。
会話は事務的なことばかり。食卓を囲んでも、夫はスマホ、私はテレビ。まるで他人同士が同じ屋根の下で暮らしているような感覚でした。
このままではいけない、と思いながらもどうすればいいのか分からず、ただただ日々は過ぎていく一方。私は行き場の無い焦りを感じていたものです。
夫婦で陶芸にチャレンジすることに
そんなある日、ふと目に留まった1枚のチラシに、私はハッとしました。
それは、近所の公民館で開催される陶芸教室の案内で、「夫婦での参加も大歓迎です!」という文字が書かれていました。
夫を誘ってみると、案の定「え~……陶芸?」とあまり乗り気ではない様子。しかし、私の強い勧めに、最終的には夫もOKしてくれました。
陶芸で作ったものは
初めての陶芸教室の日、先生に粘土の扱い方を教わり、いざ制作開始!
「さて、何を作ろう?」と考えながら、ふと私は夫が晩酌用のぐい飲みを欲しがっていることを思い出しました。
ゆっくり晩酌しながら美味しそうにお酒を飲む夫の姿や、私が作った料理を褒めてくれる時の優しい笑顔も、最近は見る機会が減っていたなぁ……としんみり思い、私は夫へのサプライズプレゼントとして、ぐい飲みを作ることにしました。
チラッと盗み見ると、夫は何やらカップかお茶碗のようなものを作っているようでした。