姑からの嫌がらせに悩む日々
私は結婚当初から、同居する姑の嫌がらせに悩まされていました。
姑は、私が家事をするたびにため息をつき、「もっとこうするべき」と事細かに指示を出してきたり、勝手に私の部屋に入って私物をチェックすることもあります。
夫に相談しても「悪気はないんだ。少し我慢してくれ」の一点張りで、私のストレスは溜まる一方……。
耐えきれず、隠れて涙を流したことも何度もあります。当時は孤独感と絶望感で、胸が張り裂けそうでした。
許せない事件
そんなある日、事件は起きました。
姑が、私の大切なアクセサリーをわざと壊し、あろうことか黙って捨てようとしたのです。
それは、独身時代に夫からもらった、思い出深いネックレスでした。
小さなダイヤがついたシンプルなデザインのもので、私にとってはかけがえのない宝物です。
壊れたネックレスを手にゴミ箱に投げ入れようとしている姑の姿を目撃して、私の堪忍袋の緒はついに切れてしまいました。
「これ、私がどれだけ大切にしているか知っていますよね!?」声を荒げた私に、姑は悪びれる様子もなく「たかがネックレスでしょ? そんなに怒るなんて心が貧しいのねぇ。どうかしてるんじゃないの?」と嘲るように笑いました。
今まで黙っていた夫が激怒!
するとその瞬間、今まで黙って私と姑の関係を静観していた夫が、突然激怒!
「いい加減にしろ! いつもA子にどれだけ負担をかけているか分かってるのか!」と姑を叱りつけてくれたのです。
夫の怒声に姑は驚き、何も言えなくなってしまいました。
さらに夫は私に向き直り、「母さんがごめん。いつもありがとう」と、頭を下げました。
夫も夫なりに、板ばさみ状態で苦しかったのかもしれません。その言葉に、私は救われた気がしました。
少しずつ変化の兆しが
それからは、「私が我慢すれば済む」と思わずに、夫と積極的にコミュニケーションを取るようにしました。
姑の嫌がらせも、こまめに夫に伝えるようにしたところ、夫も以前のように「我慢してくれ」とは言わなくなり、姑に注意してくれるようになりました。
それでも姑の態度がすぐに変わるわけではありませんが、夫が味方になってくれたことで、私の心は軽くなりました。
ストレスを一人で抱え込まず、夫と共有することで、夫婦の絆も深まったように感じます。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。