そんなAの好意に付けこんで、勝手に庭の花を取っていく40代半ばの隣人女性F。
「相手が年上なのもあるし、断りにくい」と思っているAでしたが、悩みは意外な形で解決することになります。
お花のおすそ分け
「綺麗な花ね! 1本頂ける?」
隣人女性Fが目を輝かせてそう言うので、人の良いAは笑顔で「どうぞ」と言いました。
A自身、花が大好きでガーデニングに凝っているので、おすそ分けをしてあげたかったのです。
しかしこの件で隣人女性Fは「いくらでもAさんの家からは、花を取っていいんだ」と思い込んでしまいました。
それから何の断りもなく、Aの庭から花が勝手に取られることとなります。
断れないモヤモヤ
「あれ? 大分、バラの花が減っている……。ああ。きっとまたFさんが持って行ったんだわ」
そんなことが日常茶飯事なので、さすがにAも困っていました。
とはいえ隣人女性FはAより7つも年上なので、断りにくいのが本心です。
「どうしたものか」と思っていると、意外なことにFが急にお菓子を持って「今まで、花を勝手に取ってごめんなさい」と頭を下げに来たではありませんか!
一体Fに何があったのでしょうか?
過ちを指摘される
F曰く、別のご近所女性の庭で花を勝手に持って行こうとしたところ、注意を受けたとのこと。
「Aさんの家では普通にやってる」と言うと「それ、すっごく失礼ですよ!」と指摘され、自分の行動が客観的に見て迷惑だと反省したそうです。
このように素直に意見を聞き入れ反省する姿を見て、Aも「Fさんが、話の分かる人で良かった」と胸を撫でおろしました。
誰しも失敗はありますが、だからこそ指摘は謙虚に受け入れていくことが重要ですね!
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:六条京子
ティネクトのエッセイコンテストで大賞を受賞したのをキッカケに、ライター活動開始。街コンや女子会に積極的に参加して、インタビュー対象を探す日々。Xでも「六条京子@Webライター(@akasinokata321)」として発信を行う。