結婚式をきっかけに人間関係が見直されるのはよくある話ですが、今回のエピソードは衝撃!
白ドレスで参列し、高砂まで占領してしまったA美。そのなんとも非常識な行動は、新郎新婦の大切な一日を台無しにしてしまったのです。
そんなヤバすぎる式に参列した友人が、話を聞かせてくれました。

友人の結婚式で

これは私が、大学時代の友人であるBくんの結婚式に出席したときの出来事です。

会場に着くと、懐かしい友人たちが揃っていて、まるで学生時代に戻ったかのよう。
プチ同窓会のような気持ちでみんなではしゃいでいると、「わぁ、みんな久しぶり~♪ 」と聞き覚えのある声が。

振り向いた私たちは、思わず絶句してしまいました。
「えっ……A美!? 」

白いドレスで参列!?

目の前で満面の笑みをたたえていたのは、同じ学部だったA美。
彼女も今日の式に招かれたのでしょう。

驚くべきはその恰好。
あろうことか、真っ白なフリフリのドレスを着ているではありませんか。
たしかに、彼女は昔から少しズレている子でした。
しかし友人の結婚式で、まさか白いドレスで現れるなんて。

「A美ちゃん、その恰好はさすがにまずいよ」と、周りの友人たちは慌てて声をかけました。
「今からでも新しいドレスを買いに行って、少し遅れてきたら」
「せめて、私のショールを貸すから羽織って」

くちぐちにみんながアドバイスするも、彼女は「え? 今日のために、こんなに可愛いドレスを買ったのに、なんでそんなことしなくちゃいけないの? いいじゃない、だって私可愛いもん!」と言い放ったのです。

「私がお嫁さんみたいだね♪ 」

無理やり追い出すわけにもいかず、結局A美はそのままの装いで式に参加。
私たちはみんな、気が気ではありませんでした。
バージンロードを歩く花嫁さんが、一瞬怪訝な顔をしたように見えました。
無理もないことです。これでは、どちらが花嫁かわかりませんものね。

さらにA美は披露宴でも大暴走。
花嫁が中座すると、なんと高砂の新婦席にどっかりと座り、新郎の腕を組んだのです。
「うふふ、なんだか私がお嫁さんみたいだね♪ 」
これには、ついに新郎新婦の親御さんたちが激昂してしまい、会場の空気は一気に凍りつきました。

前代未聞の大惨事

その場でA美はスタッフに声をかけられると、主催の意向ということで途中退場を命じられ、二次会も出入り禁止に。
ゲストがその場で出禁になる結婚式なんて、前代未聞です。

「は!? なんでよ! あたしみたいな可愛い子が参加したほうが華が出るじゃない! 出会いのためには二次会からが本番なのに、ご祝儀だけ取ってなんなのよ!」
A美はわめきながら、スタッフに引きずられていきました。

この話は今でも私たちの語り草になっているのですが、Bくんと奥さんは不憫でなりません。
長い時間をかけて準備していた結婚式が、A美のせいで台無しにされてしまっては、たまったものではないですよね。
あんな非常識な同級生を呼んだお詫びに、Bくんは奥さんに高級アクセサリーをプレゼントしたそうです。

【体験者:30代女性・会社員、回答時期:2024年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。