これは実際に私が体験した話です。
私は市の玄関口である大きな港に勤務していました。
最寄駅から港までは連絡バスが運航しており、待合室でバスを待っていたときの出来事です。

高速船窓口での一幕

出社し、バックヤードから窓口の様子を見ていると、親子が船のチケット売り場に現れました。
「大人1人と」
と言った母親の声に続き、子どもが緊張した顔で
「僕は保育園です!」
を披露。
母親は大人料金だけ支払うと差し出された切符を受け取り、軽く子どもの肩を叩いて窓口を後にしました。

その一連の様子を見ながら
「これでよかったのかな……」
と複雑な気持ちがこみ上げてきました。

知り合いなら「そういうのはちょっとやめた方がいいよ」と一言、声も掛けられたかもしれないのですが、彼らは全くの他人。
どう声を掛けたら良いのか分からないまま、モヤモヤした気持ちを抱えることになってしまったのでした。

非常識さに呆れる出来事

隣県行きの高速船運賃は高額で、節約したい気持ちはわかります。
しかし、本当に子どもに嘘をつかせ、それを実行させていたとしたら、と考えるとその姿にただ呆れるばかりでした。

子どもとしても小学校に入ったばかりなら、自分の成長を誇らしく感じたい時期。
それを親の都合で歪めるような行動に、子どもがどんな気持ちを抱くのか……。
節約のためとはいえ、その代償が大きすぎるように感じた出来事です。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。