筆者の話です。
大叔父(義父の叔父)が亡くなり、他県に住む義叔母夫婦も葬儀に参列することに。
義実家に何泊かする予定と聞き、準備に奔走した時のエピソードです。

義実家を来訪

葬儀のため、親族への連絡で忙しい義両親の代わりに、義叔母夫婦の宿泊準備や夕食の材料を整えて義実家へ。
弔事とはいえ久しぶりに帰省する義叔母が快適に過ごせるよう、細かい部分まで気を配りました。
大学時代にお世話になったという夫の希望もあり、準備費用は私たち持ちです。
奮発したサザエやアワビなどを冷蔵庫に入れ、夕食は別の食材で準備しました。
しかし、夜になっても義叔母夫婦は到着せず、いつ到着するかの連絡もなかったため、私は一旦帰宅することにしました。

冷蔵庫を確認して愕然

翌朝、義実家を訪れると義叔母夫婦はまだ到着していませんでした。
準備のため台所に入った私が目にしたのは、ゴミ置き場に捨てられた貝殻。
驚いて冷蔵庫を確認すると、高級食材がすべてなくなっていたのです。

義母に聞くと、義父が食べたいと言い出し、義母も好物だったため昨晩の夕食に使ったとのこと。
私が作って帰った夕食があったにもかかわらず……。
呆然とする私をよそに、義母は「美味しかったわ」 と満足そうに微笑んでいました。
その笑顔がかえって私の苛立ちを増幅させました。

再度買い物へ

その後、義叔母夫婦から昼過ぎに到着すると連絡が入りました。
再び食材を一から揃える必要があり、冷蔵庫を確認し、足りないものをリストアップして買い物へ。少しでも気持ちを落ち着かせようとしましたが、時価商品である海産物は前日以上の費用がかかり、なかなか揃わない高級食材探しに疲労困憊。
レジで並びながら、
「心底疲れた」
とつぶやいてしまいました。
夫が支払ってくれたため文句は言えませんが、モヤモヤした気持ちは消えません。

もう置きっぱなしにはしない

昼過ぎに義叔母夫婦が到着し、当日用意した魚介を喜んで食べてもらえたことで、少しは気持ちが晴れました。
それでも、義叔母夫婦が到着してから調理すると伝えていた高級食材を平然と使い切られたことは、どうしても受け入れられません。
いくら好物だからと言っても、あの行動はあり得ないと思いました。
二度と義実家に高級食材を置きっぱなしにはしないと決め、義両親は【自分たちさえ良ければいいのだ】という考えだと確信。
あの時の出来事で、義両親とは心底わかり合えないと感じました。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。