コロナ禍を機に、在宅勤務やリモートワークができる会社も随分増えましたよね。でも、それゆえにプライベートと仕事の線引きが難しいと感じる人もいるのではないでしょうか。今回は在宅勤務で働く友人A子の話をお届けします。
在宅勤務のワーキングマザー
私は5歳の娘を育てながら働くワーキングマザーです。
コロナ禍をきっかけに在宅勤務になりました。
仕事の量は増えたため、むしろ出社勤務の時より忙しいくらいですが、はたから見ると在宅で時間の融通が利くように見えるようです。
ママ友に利用されるようになり……
「ごめん、A子ちゃん! ちょっと急用でさ、うちの子1時間だけ預かってくれない?」
玄関のチャイムと同時に響く、M美さんの明るい声。ああ、またか……私は内心、深い溜息をつきました。
M美さんは同じ幼稚園のママ友です。お互い働くママとして共感できることも多く、仲良くしていました。
でも、M美さんが在宅勤務の私を「便利な人」と認識し始めてから、少しずつ関係性に歪みが生じ始めたのです。
最初は本当に急用だったのかもしれません。でも、回数を重ねるごとに、理由は曖昧になり、頻度も増えていきました。
今では週に何度もM美さんの子供を預かる羽目になっています。
仕事ができない!(涙)
「私も仕事なんだけど」と何度も断りましたが、M美さんは「A子ちゃん在宅勤務だし大丈夫でしょ♡」と笑顔で言うばかり。
まるで、在宅勤務は仕事ではないと言われているよう……。
もちろん、子供を見ながら仕事をするのは大変なことです。
オンライン会議中に子供たちが乱入してきたり、大事なメールを作成中に喧嘩の仲裁に駆り出されたり。
集中力は途切れ、納期は迫り、ストレスはマックスになります。