夫婦の形はさまざまです。常に一緒にいることが幸せな夫婦もいれば、逆に少し距離があったほうが上手くいく、という夫婦もいますよね。今回は筆者の知人の女性が興味深いエピソードを聞かせてくれました。
熟年離婚を決意
私と夫は結婚して30年。子どももなく、お互いひたすら仕事に打ち込む日々でした。
生活は安定していましたが、夫とはすれ違いの毎日。会話もなく、一緒にいてもどこか寂しさを感じていました。
「このままでいいのだろうか」「1人のほうが自由で気楽なのでは」……そんな思いが募り、50代半ばでついに熟年離婚を決意しました。
夢見ていた1人暮らし
引越しを終えて1人暮らしが始まりました。
友人と旅行に行ったり、ずっとやりたかった陶芸教室に通ったり……しばらくは自由を満喫する日々でした。
でも次第に、暗くて静まり返った部屋に帰ると、心にぽっかりと穴が空いているような感覚に襲われるようになりました。
シーンとした部屋に1人でいると、「本当に離婚する必要があったのだろうか」という後悔が、ふいに頭をよぎるようになってきたのです。