跡取りの弟がついに結婚!
A子の35歳の弟が、この度めでたいことに結婚することになりました。長年自由な独身貴族だった弟。「やっと結婚してくれた!」「肩の荷が下りた!」とA子の両親は大喜びでした。
しかし、両親が喜んでいたのもつかの間、嫁に来てくれた36歳のR美ちゃんは、子どもがあまり得意ではなく産むことを考えていないということが判明。弟はもちろんそんな彼女の考えを知ったうえで結婚したのですが、両親には籍を入れる前には敢えて踏み込んでは話しておらず……。
A子はR美ちゃんの考えを知ったときに、「そういう考え方もあるんだな~」くらいにしか考えていなかったのですが、家族の中でただ1人どうしても納得していない人がいたのです。
「子どもは産まない」は本当だった!
それはA子の母でした。母は「もう~! あほなこと言う子やな!」とR美ちゃんのいないところでひとり激怒。思い出してはグチグチ言う毎日でした。どうやら母は、最初は子どもを産まないということをR美ちゃんの悪い冗談だと思っていたらしいのです。しかし、最近になって「本当に産まないつもり」だと理解したようでした。
実母が怖い……
「今の時代なら36歳ならまだ子どもを産めるのに、産まへんなんてありえへん!」「この家の跡継ぎどうすんの?」「子どもを産まないんやったら別れてもらうしかないわ」と爆弾発言まで飛び出す始末。個を大切にする今の時代に似つかわしくない、なんとも古めかしい持論を言い始めたのです。A子は実の母ながら、「赤ちゃんを産まない嫁は嫁として失格だ」「家族として認めない」という考えの母が怖くなったのでした。
最終的には弟やA子に説得され、R美ちゃんと母が直接言い合いをするようなことはないものの、未だにR美ちゃんの考えが変わることを心待ちにしている母でした。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。