合コンやデートでの『支払いは誰がするのか論争』はいつまで経ってもなくなりませんね。男性が払わなければならないといった決まりもないですし、割り勘を推奨する女性の声も聞こえてきます。ただ『女性には奢ってあげたい』と考える男性がいることも、また事実。今回は、筆者が友人と一緒に参加した合コンでの支払いにまつわるエピソードをご紹介します。

合コン

彼氏のいない私と友人A子は、積極的に出会いの場へ出向くようにしています。
今日はそんな私とA子で、友人から紹介された男性たちと2対2の合コンです!

会場はカラオケボックス。
お互いに自己紹介を済ませ、いざ合コン開始! というタイミングで、男性メンバーから「今日はお金のことは気にせずどんどん飲んじゃって!」とお酒を勧められました。

いつも自分たちの分は自分たちで支払うよう申し出る私たちですが、その言葉に「もしかして奢ってくれるか多く支払ってくれる気なのかな?」と感じていました。
もしそうであった場合男性側の面子もあるだろうと、ここでそれを否定するような言葉は私もA子も返すことはありませんでした。

合コンでの時間を楽しく過ごし、今日はお開きモードに。

会計

会計のとき、男性メンバーの2人がレジに先に向かっていきました。

お会計をどうしようかな、と私たちが思っていると、1人の男性が「ルーム料金1名とビール2杯、ハイボール1杯で」と支払い始めました。
続いてもう1人の男性も「俺はルーム料金1名とビール3杯。あと枝豆1つ」と自分の料金をきっちり支払い。

割り勘自体はまったく問題ないのですが、4人でざっくり割るのではなく、注文内容をしっかり覚えていて申告していくスタイルはこのような飲み会の席だと初めて経験したので少し驚きました。
当の私とA子はみんなで食べる分のポテトなども注文しており、自分が何杯飲んだかも把握していなかったため、残りを2人で割って支払いました。

そしてそのまま男性メンバーとは解散。

結末

男性メンバーと別れた私とA子は、しばらくの沈黙のあと、同時に大笑い!

「『お金は気にせずどんどん飲んじゃって!』って一体どういう意味だったの?」と笑い合って、2人で「反省会」と称した2次会へ向かいました。

支払いの方法にはそれぞれの価値観があるため、相手の気持ちを尊重するようにしていますし、今回の「どんどん飲んじゃって!」という言葉に特に意味がなかったとしても大した問題ではありません。さらに、彼らはとても優しく楽しい人たちだったので、わざわざ時間を作って会ってくれたことに感謝しています。
しかし、もしかしたら自分たちが彼らに何かしてしまったのかな?とも考えたりして、この出来事については当時私とA子の間で色々な憶測が飛びかいましたが、今となってはもう男性陣に確認する術はなく結局理由が謎のまま、そんなこともあったねという思い出として残っています。

【体験者:30代・女性自営業、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。