定番デート
高校生の私には大好きな彼氏がいます!
本当は大人がするデートみたいにいろんなところへお出かけしたり、おしゃれなお店で食事をしたりも憧れますが、実際には高校生の私たちに贅沢できる財力はありません。
そのため私たちのデートの定番はお家デート。
彼の住む家に遊びに行かせてもらうのが日常になっています。
彼のお母さんも私のことを可愛がってくれて、いつでも歓迎ムードで出迎えてくれるため、私は毎日のように彼の家に遊びに行くようになりました。
連絡先交換
そんなある日、彼のお母さんから「C子ちゃん、連絡先交換しようよ!」と言われました。
大好きな彼のお母さんからもっと仲良くなろうと言われているようで嬉しい気持ちになったため、私は喜んでメールアドレスと電話番号を交換!
この連絡先交換が思いもよらない事態に発展するとは、このときはまだ知りません。
おつかい
彼のお母さんと連絡先を交換した翌日、さっそく連絡が来ました。
内容は「C子ちゃん、今日来るとき卵と牛乳買ってきて~!」といったもの。
私は言われた通りおつかいをして彼の家に向かいました。
しかし、その日を境に彼のお母さんから毎日おつかいの連絡が来るようになったのです。
「トイレットペーパー買ってきて!」「お醤油とお味噌買ってきて!」と毎日こまごまとした買い物を頼まれ、言われた通り買っていく日々。
ただ問題は彼のお母さんはおつかいの品を受け取るだけで、買い物にかかる費用は渡してくれないということ。
一度の買い物は数百円とは言えど、高校生の私にとってはだんだんと負担に感じるようになってきました。
結末
彼のお母さんと連絡先を交換して一か月が過ぎたころ、私は自分のお財布事情が心配になってきました。
ある日、意を決して彼のお母さんに「ごめんなさい、お金がなくてもうおつかいできません。」と伝えてみたところ、彼のお母さんは「あ~ごめんごめん!」と言って、千円を私に渡してくれました。
たかが数百円とは言え、毎日おつかいを頼まれていたため、これまでにおつかいに使ったお金は一万円を超えています。
この千円でチャラにされたようで、それ以上は私も何も言えずモヤモヤが残ってしまいました。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。