昔は「男が家を継ぐもの」とされていましたが、時代とともに価値観は変わってきました。でも、いまだに古い価値観を押し付ける人もいるようです。今回は、知人から聞いたエピソードをご紹介します。
離婚後、元夫は?
離婚して月日が経ち、A子の娘は中学生になりました。
そんなとき、全く音沙汰がなかった元夫から突然連絡が来て「娘に会いたい」と言ってきたのです。
元夫は再婚したものの、子どもができなかったのだとか。
元家族たちは子どもを授かるのが難しいと悟ったようで、「跡継ぎにしたいから、娘を渡してほしい」と要求してきたのです。
A子は「今さら都合がいいことを言うな!」と拒否しましたが、元姑は「そんなことを言わないで! こっちは困ってるのよ」と泣きついてきました。
当事者であるA子の娘はしつこく迫る彼らを一瞥し、「自業自得。私の家族はお母さんだけだから」と、一刀両断。
有無を言わさず、追い返しました。
元家族たちは娘を徹底的に否定していたのに、身勝手すぎますよね。
A子と娘は「勝手に廃業でもすればいい」と、無視を決め込むことにしたそうです。
【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:江田愉子
団体職員を経て、ライターに転身。男性が管理職、女性多数が一般職の職場にて、女性と仕事、男女平等参画に関する様々な理想と現実に直面し、それを記事にすることを志す。以来、組織に所属する女性を中心にヒアリングを重ね、女性が生きやすい社会生活に関するコラムを執筆中。