昔は「男が家を継ぐもの」とされていましたが、時代とともに価値観は変わってきました。でも、いまだに古い価値観を押し付ける人もいるようです。今回は、知人から聞いたエピソードをご紹介します。
自営業の夫と結婚
A子は、自営業の家に生まれた男性と結婚しました。
自営業といっても小規模な家族経営で、大きな利益が出ている企業ではありません。
それなのに、義両親はA子にしきりに跡継ぎを産むように迫ってくるのです。
跡継ぎ問題は別として、A子も子どもを望んでいましたが、なかなか子宝に恵まれませんでした。
そんなA子が、ついに38歳で妊娠。無事に女の子を出産することができました。
「跡継ぎは男じゃないと」
A子は待望の我が子が誕生し、幸せでいっぱいでした。
ところが、義両親からは「跡継ぎは男じゃないと。女は跡継ぎにできない」と、がっかりされてしまいました。
A子の夫もそんな義両親に影響されたようで、娘に興味を示さず、次第に家に帰らないことが増えていきました。
姑は「跡継ぎを産めないなんて役立たずな嫁ね」「若い嫁が良かったわ」と、A子に嫌味三昧。
A子は嫁いびりに耐えていましたが、ある日夫から裏切りを告げられたのです。
夫の裏切り
夫は不倫相手の30歳の女性を連れてきて、「うちは男の跡継ぎが必要だ。年齢を考えるとA子は妊娠が難しいから離婚してほしい」と迫ってきたのです。
義両親も夫に同調し、「黙って身を引け」とA子を責め立てます。
敵だらけの状況でA子はまともに意見を言うこともできず、幼い娘とともに追い出されるように離婚することになったのです。