ママ雑誌で知り合ったママ友
Eさんは昔から人見知りで、ママになって児童館などに行っても他のママに話しかけることもできず、ママ友ができないことに悩んでいました。
このままじゃいけない! と思ったEさんは、独身時代に読者モデルをやっていた経験を活かそうと考え、思い切ってママ雑誌の読者モデルに応募し、活動することにしました。
そこで知り合ったママ友Zさんとは、向こうから話しかけてくれたこともあり、すんなり仲良くなりました。そして撮影以外に、プライベートでも子連れで遊びに行くほどになり、EさんにとってZさんの存在は瞬く間に大きくなっていきました。
「お家に行ってもいい?」と提案される
EさんとZさんは、基本は撮影の帰りに子連れで行けるおすすめスポットに遊びに行くことが多かったのですが、半年もすると子どもたちは外遊びよりも公園や室内の遊び場で過ごす方が良くなってきました。
ある時に、「ねぇ、Eさんのお家に遊びに行ってもいい?」とZさんに聞かれました。これにはEさんは大喜び!
というのも、最近新築の戸建てに引っ越したばかりで、誰かが遊びに来てくれるのを待ちわびていたからです。快く家に誘ったEさんは、Zさんと子どもたちとお家時間を楽しみました。
それからというもの、Zさんと会う時は毎回Eさんの家になっていったのです。最初のうちは良かったEさんも3ヶ月も続くとちょっと面倒になってきたり、気分転換に外に遊びに行きたいと思うようになりました。
Zさんに提案しても、「え〜でもEさんのお家居心地が良くて〜子どもも気に入ってるんだよね〜!」と言われるので、Eさんも強く言えなくなっていきました。
家遊びを希望する理由が、これか!
しかし、ある日ZさんのSNSを発見して、Eさんは驚愕しました。Zさんは子どもとお出かけで遊んでいる様子をメインにしたインスタグラムをやっているのですが、ある日の投稿から家のインテリアや家具などが写った写真を投稿するようになっていました。そして、よくよく見るとそれら全部がEさんの家なのです! しかもその投稿日は、初めてZさんが家に遊びに来た日の翌日だったのです!
(え、これ、絶対に私の家だ……しかも、自分の家かのように投稿してる)と混乱したEさんは、インスタグラムを読み進めると、さらに疑念を抱く投稿を見つけたのです! Eさんの子どもが大事に使っていた木製のおもちゃを、Zさんの子どもがお出かけの時に持っている写真があったのです!
Zさんにインスタグラムを見せると同時におもちゃの件も問い詰めると、「あ〜それね。Eさんの家で撮った写真、めっちゃバズるんだよね♪ おもちゃは何回か遊びにきた時に、お子ちゃんが使ってないなって思ったから要らないのかと思って〜」と、全く悪びれる様子もありませんでした。
その後、EさんはZさんからの連絡はブロックすることにしました。Zさんの性格についてはあまり理解しないまま仲良くしていたEさんは、素性のわからない人を家にあげるのはやめようと心に決めたのでした。
【体験者:20代・女性主婦、回答時期:2024年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:南さおり
読者モデルを経て、ライターに転身。仕事柄、美容や装いにこだわる女性たちの心理やリアルに興味を持ち、取材。結婚・出産を機に現在は、育児をしながら、女性としての美や健康も両立する女性を主な取材対象に、いつまでもきれいで美しい人生を送るための秘訣をリサーチし発信する女性向けコラムニスト。女性の人間関係に注目した記事も人気。