「三つ子の魂百まで」ということわざもあるように、幼いころの思いは大人になっても根強く残っているものです。今回は親との関係に悩み続けた友人が、親から解放されるために奮闘したエピソードをお届けします。

何でも私のせいにする母

母は、私が子どもの頃から、何でも私のせいにしてくる人でした。
おもちゃが壊れたら「お前が乱暴に扱ったからだろう」、テストの点が悪ければ「お前が勉強しなかったからだ」、友達と喧嘩をすれば「お前が意地悪したんだろう」……。

何か問題が起きると、必ず「お前が悪い」と決めつけ、私を責め立てるのです。
まるで、私が全ての悪の元凶であるかのように。

反論しようとしたけれど

私が反論しようとすると「口答えするな!」と怒鳴られ、さらに責め立てられます。
幼い子どもが親にそんな風に扱われて、それ以上強く言い返せるわけがありません。

結局私は何も言い返せずに、ただただ母の言葉を聞き、自分を責め続けるだけの従順な子どもになるしかありませんでした。

長年、母の言葉に傷つけられ、押さえつけられ、私は自信を失っていきました。
自分の意見を言うことが怖くなり、いつも周りの顔色を伺うようになってしまったのです。