筆者の友人A子の話です。
A子の夫は転勤族で、社宅に住む4歳と1歳の子どもを育てる毎日。
幼稚園のママ友との食事会が開かれることになりましたが、A子は参加を諦めかけていました。

夜に開催が決まったママ友会

他のママ友たちは夫や実家に子どもを預けて参加する予定。
「久しぶりにゆっくりできそう」
「たまには息抜きが必要よね」
そんな声を聞くたびに、A子は肩身が狭くなりました。

実家の母は車で2時間の距離に住んでいるうえに、仕事が忙しいため預けるのは無理。
夫も接待ゴルフや飲み会で不在の日とのこと、ましてや一人で二人の子どもを見たこともない夫に、【ママ友会に妻が行くので子守する】 という選択肢はないようでした。

友人からの提案

そんな時、同じ社宅に住む友人のG子が
「子どもたち、うちで見てるから行っておいでよ!」
と申し出てくれたのです。

G子は子どものいない家庭ながら、A子の子どもたちとよく遊んでくれる心強い存在。
子どもたちも
「G子大好き!」
と声をそろえるほど懐いています。
A子は
「本当にいいの?」
と何度も確認し、ようやくママ友会に参加することを決定しました。

立ち寄った夫、だけど……

その夜、A子の夫は接待ゴルフと飲み会で不在でしたが、同じ社宅の上司と一緒に帰宅後、G子宅へそのまま立ち寄りました。
「お疲れさまです」
と迎えるG子夫婦をよそに、夫はリラックスした様子で子どもたちに
「おいで~」
と声をかけます。