今回は、筆者の知人が『怖くて怖くて叫びそうになった』と話してくれた、雪の降る寒い日の朝に出くわした怪事件エピソードをご紹介します。
大雪
1月のとある日、私が住む地域ではめったにない大雪が降りました。
夜通し降った雪は30cm以上も積もり、ここ数年のなかではじめて見るような白一色の雪景色に。
「朝からみんなで雪かきしなきゃ」
「明日が休日でよかったよね」
なんて夫と話しながらその日は寝ました。
翌日、起きると横で寝ていたはずの夫の姿はなく。
『もう先に雪かきしているのね』と思い、私も寝ぼけまなこのまま着替えました。
『寒いけど頑張るかぁ』と気合を入れて庭に出てみると、衝撃的なものを目にしたのです!
怪事件!?
「何よこれ!?」
「いったいどうして?」
何と、庭に降り積もった雪にたくさんの顔型の跡がついていたのです!
真っ白な雪景色に無数にある仮面のような顔の跡。さながら、ミステリー小説のなかに入り込んだのかと錯覚するほどでした。
「何かの事件かも!?」
「え、どうしようどうしよう」
と思わず気が動転した私。
怖さからつい尻持ちまでついてしまいました。
「パパ、ちょっと来て~!」
とすぐに夫を大声で呼ぼうとすると……。
真相
「は~ママ最高だよ!」
「さすがのリアクションだ」
「頑張った甲斐があった~♪」
そう大笑いして出てきたのは、夫と小学4年・2年の息子たち。
どうやら私を驚かそうと3人で計画して顔の跡を作り、隠れて私の反応を見ていたのでした!
一安心
大爆笑する3人にさすがに少しイラっとしましたが、事件でも何でもないと分かりホッとした私。
その後は4人で雪かきをしつつ雪だるまを作ったり雪合戦をしたりして、貴重な雪遊びを楽しみました。
今となっては笑って話せる思い出ですが、もう二度とあんな怖い思いはしたくないなとも思っています。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。