男の子に厳しい義母
義母は、嫁のA子や長女にはとても優しく、近所の方にも気遣いができる女性です。
しかしなぜか、夫のK太にはとても厳しいんだとか。
「こんな出来の悪い息子をもらってくれてありがとう」「K太が安月給だから、A子さんもパートに出てるんでしょ」など、自分の息子を蔑む言葉を平気で口にしていました。
2歳半の孫に、危険な体験をさせる
A子夫婦はコロナ禍に第二子となる長男が産まれました。
そのため、初めて実家に長男を連れて帰ったのは2歳半の時です。
義母は、長男に会うなり「男の子だから、強く逞しい子にならなきゃね」と笑顔で抱きかかえました。
A子は義母の言葉に違和感を覚えましたが、「そうですね」と苦笑いするのがやっとでした。
実家に滞在中、義母は「なんでも体験させなきゃ」と真夏にもかかわらず畑に連れ出し土いじりをさせました。
またBBQの時、火おこしをしている義父の隣に座らせました。
孫に生肉を食べさせ、食あたりで病院へ
A子は、義母に「もう少し大きくなってからお願いします」と声をかけるのですが、「そんなんじゃ、強い子に育たないでしょ」と取り合ってくれません。
しかもA子が台所仕事をしている隙に、長男にレアのお肉を食べさせていました。
A子が慌てて長男の口から、お肉を吐き出させようとすると「いいお肉だから大丈夫よ」と笑っているではありませんか。
しかしその後、長男は下痢と嘔吐・発熱を起こし病院へ。
医師からは「食あたりですね」と言われました。
時代に合わせた子育てが大切
病院から戻ったA子は義母に向かって「今は男の子だからこうとか、女の子だからこうという子育ての時代じゃないんですよ」とお説教をしたんだとか。
すると義母は納得し「時代も変わっているのね。ごめんなさい」と素直に謝ってくれました。
最終的に義母の理解を得られて、A子も安心しました。
私も古い価値観にとらわれず、時代に合わせた子育てをすることの重要性を感じました。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2023年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:広田あや子
教育関係のキャリアを経て、ライターに転身。実体験に基づく記事は、「真実は小説より奇なり」を痛感し、体験者へのヒアリングを通じての執筆に特化。プレママ・ママを対象としたサイトを中心に執筆し、特に義実家トラブルネタを得意とする。