幼児のころから、知識欲が旺盛な女の子
現在小学4年のLちゃんは、3歳ごろから絵本が大好き。
幼稚園児のときは、植物図鑑や宇宙図鑑を持ち歩くほどでした。
知識欲が旺盛で賢い子だったので、小学生になっても勉強が得意でした。
そのため、母親のTさんも安心していたのですが……。
2学期ごろから、Lちゃんの行き渋りが始まり、付き添い登校をするようになりました。
文字を重ねて書き、音読もできない
そのころから、Lちゃんに異変を感じ始めました。
漢字を書き写すときに文字を重ねて書いたり、枠からはみ出て書いたりするのです。
また音読の宿題のときは、何度練習をしてもスラスラ読めず、単語を拾い読みしていました。
Tさんは、視力が極端に弱いのかな? と思い、眼科で視力検査を受けさせました。
しかし、視力や見え方には問題はなし。
Lちゃんの勉強の遅れが心配だったので、近所の塾に通わせることにしました。
塾の先生から、識字障害を指摘される
その後、Lちゃんは授業中に何回か嘔吐しました。
その度に小児科で感染症の検査を受けるのですが、いずれも陰性。
Tさんも体調不良の原因が分からず、かなり落ち込んでいました。
そんなある日、塾の先生から面談をしたいと呼び出されたTさん。
先生から「Lちゃん『学校の黒板の文字が歪んで見えて、頭がぐるぐるして気持ち悪くなる』とお話してくれました。もしかすると識字障害があるかもしれません。専門機関で検査することをおすすめします」と言われたのです。
診断結果をもとに、特別支援学校に編入希望
Tさんは、先生からの予想外の言葉にショックを受けました。
しかしLちゃんの症状が少しでも良くなる可能性にかけ、精密検査を受ける決断をしました。
現在は、識字障害と診断され、特別支援学校への編入希望届を出しています。
子どもが抱える悩みは、なるべく早期に発見し、解決に向けて協力していくことが大切ですね。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:広田あや子
教育関係のキャリアを経て、ライターに転身。実体験に基づく記事は、「真実は小説より奇なり」を痛感し、体験者へのヒアリングを通じての執筆に特化。プレママ・ママを対象としたサイトを中心に執筆し、特に義実家トラブルネタを得意とする。